南カリフォルニア、サンクレモント高校。
そこで発見された少女の他殺体。
彼女はいったい誰に殺されたのか? |
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「解説」
排水坑に横たわる美しきブロンドの遺体。なぜ彼女は死んだのか?
そして、誰が彼女を殺したのか?
その死の真相を探るのは、ひとりの高校生。内向的で、学園のアウトサイダーでもある彼は、被害者の元恋人だった。
そして、死の2日前、彼女が漏らした謎の言葉……“ブリック”とは?
レイモンド・チャンドラーやダシール・ハメットを彷彿させる30年代のアメリカ探偵小説を大胆に引用しながら、物語の舞台を南カリフォルニアの高校に置き換えた斬新な語り口。観る者を翻弄してやまない個性豊かな登場人物が交錯し、幾重にも張りめぐらされた“謎の記号”が、私たちを不可思議な迷宮の世界へと導いてゆく……。そんなスペクタクルな映画的興奮に満ちた傑作ミステリー映画が誕生した。
「STORY」
排水坑に無惨に横たわる娘の遺体。ブロンドの髪、白いセーター、腕には印象的な青いリング。そしてその前で呆然と座り込む、眼鏡をかけたひとりの青年……。
物語の始まりは、2日前に遡る。南カリフォルニア郊外のサンクレモント高校。ブレンダン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は高校のロッカーに挟まれていた紙片を拾い取った。そこに記されていたのは、
「12時30分、サルメントソとデルリオ」
この謎めいたメッセージに指定された、ふたつの通りが交わる交差点にブレンダンが佇んでいると、突然公衆電話のベルが鳴った。受話器を取ると、その声の相手は2ヶ月前までつきあっていたエミリー(エミリー・デ・レイヴィン)だった。会おうと提案するブレンダンに、エミリーは「私ヘマしたの、とんでもない失敗よ」と窮地に陥った身の上を告白する。彼女の口調に、ふと視線を感じたブレンダンは思わず周囲を見渡すが、そこに彼女の影はなかった。「…ブリック…フリスコ…ピン…タグ…」と謎めいた言葉を彼女が口走った直後、ブレンダンの目の前を猛スピードのムスタングが通り過ぎ、一本の吸殻を投げ落としていった。
そのエミリーの言葉の真意が掴めないブレンダンは、彼にとって唯一の親友ブレイン(マット・オリアリー)の力を借りて、エミリーの周辺を探ろうとする。まずは、彼女の“ランチ友達”からだ。
高校きってのリッチガールであるチアリーダーのローラ(ノラ・ザヘットナー)。しかし、アメフトのスター選手ブラッド(ブライアン・ホワイト)の恋人で、学園のマドンナ的存在の彼女に、ブレンダンは接近する術を持たない。
次は、演劇部の花形女優カーラ(ミーガン・グッド)。彼女はかつてブレンダンと浅からぬ“関わりあい”があったようだ。エミリーについての質問をのらりくらりと誤魔化すカーラは、逆にブレンダンを「“商売”に戻る気があるなら、面倒見るわよ」と誘惑する。そこで、もぬけの空の楽屋に忍び込んだブレンダンは壁に飾ってあったハロウィンパーティの招待状を発見した。そこに書かれていた番号に電話をかけると、出たのはローラだった。“招待客オンリー”のパーティだが、ブレンダンがエミリーの名前を持ち出すと、ローラはあっさり彼をその夜のパーティに招くのだった・・。
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製作年度 |
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2005年
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公開時期 |
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2007年4月14日(土) |
上映場所 |
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渋谷シネ・アミューズ他にてロードショー! |
上映時間 |
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110分 |
監 督 |
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ライアン・ジョンソン |
出 演 |
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ジョセフ・ゴードン=レヴィット
ルーカス・ハース
ノラ・ゼヘットナー |
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