【解説】
誰からも愛されている名曲「涙そうそう」をモチーフに、
切なくも美しい、愛の物語が誕生しました。
ともに暮らす時間は永遠ではなかったけれど、
笑顔に溢れ、お互いを思いやったかけがえのない日々…。
沖縄に生まれ育ち、両親の再婚で家族になった兄妹の小さな歴史の物語を、
『いま、会いにゆきます』の土井裕泰監督が繊細なタッチで真摯に描き出します。
いつも笑顔を絶やさない素朴で心優しい兄・洋太郎役に妻夫木聡。
妹・カオル役は『タッチ』『ラフ』と主演作が続く長澤まさみ。
舞台となる沖縄の雄大な自然を背景に、すべての人の心へ感動を届けます。
【ストーリー】
那覇で自分の店を持つことを目指し必死に働く兄・洋太郎のもとに、
高校に合格した妹・カオルが島からやってきて同居することになった。
幼い頃母親と死に別れた2人は、親戚の家で助け合いながら生きてきたのだ。
そしてようやく資金が貯まり、店の開店に漕ぎ着けた喜びも束の間、
洋太郎は詐欺に遭い借金を背負ってしまう。
それでも妹を大学に進学させようと、洋太郎は必死に働き続けた。
やがてカオルは大学に合格し、自立するため兄の部屋を出て行く。
2人はお互いを想いやる感情を隠し決して会おうとはしなかった。
それから1年半後。
ある台風の夜に2人は再会を果たす。
だが、その時洋太郎の体は病に侵されていたのだった…。

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